忍者ブログ
 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
[606][605][604][603][602][601][600][599][598][597][596]

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

来年もアメイジング・ジャーニー!

どうにかこうにか懸案の論文を製本まで済ませる…何とか今年中にけりをつける事が出来たものの…しかし、少し読み返す度に粗が見えて来ては後手後手の訂正に追われる年末で休まる暇は無く、へとへとで…もう、金輪際読み返すのは止めようと決意するが果たして…つくづく思うのは、やはり、一人で書く事の限界であり…かなり際どいテーマを扱う論文で、ちょっとした気の緩みでいい加減な事を書くと其の些細な不正確さによって、此れまで築いて来た論理の全てを瓦解させてしまうから…途中段階で批評してくれる優れた編集者と二人三脚でやれたら、もっと完成度の高いものが出来たのに、と詮無い事を思う…平成最後の、と云う枕詞が途端に流行り出した此の頃だが…元号による時代の支配による人民の支配が相変わらず功を奏する人間の中身の変わらなさにげんなりしつつ…ダパンプのUSAが持て囃されるのは…ノリの良い歌と踊りもさることながら…アメリカがもう、日本を経済的にも軍事的にも守ってくれるとは限らなくなったがために、今や殆ど敵国状態のくせ者揃いの隣国たち(中国、韓国、北朝鮮)とガチで向き合わないといけない厳しくも不本意で胸糞悪い現実から目を背けたい現実逃避のままに、バカっぽいアメリカを対象化して面白がる趣向の裏には、あてに出来ないアメリカにしがみつくノスタルジーが未練がましく行き場無く蟠っている日本人の貧相な心理状態が垣間見えて、曲調の明るさが余計其の日本人の深層心理における未来への怯懦を際立たせる…クイーンの映画がヒットしたようで…クイーンの音楽も悪くは無いので多くの人々がロックの修養を深める機会になったのは良い事だと思うが…小生はザ・フーのドキュメンタリー映画アメイジング・ジャーニーに感涙…ユーチューブで最近は往年のバンドの演奏を確認出来るのだろうが何となくついて行けず音源のみに意固地に集中していたが…近所のレンタル屋でワイト島を返してこっちを借りると…飯食いながら見ようと云う事にしていたがあまりの凄さに其れは不可能と云う事で食べ終わって改めて居ずまいを正して視聴に及ぶ…演奏してる処はきっと想像以上に凄いんだろうなと常日頃思いを致していたがそんなもんじゃなかったキース・ムーン…ミッチ・ミッチェルが全然普通の人に見える…なんと云うか…まず、ドラムを演奏しているんだけど、ドラムを演奏しているようには全く見えない、演奏が上手いとか下手とかそんなレベルはとっくに逸脱して、人智を超えた驚異が現前しているとしか思えなかった…ブリキのおもちゃの兵隊相手に出鱈目に指揮棒振ってる、あるいは空爆された街中で一人、ゲラゲラ笑いながら瓦礫や猫と無邪気にあるいは執拗な気まぐれさで能天気に遊んでいるようにしか見えないのになぜあんな凄まじい音が出るのか、そんな映像を目の当たりにすると、こっちも頭がおかしくなりそうになるほど…唯一無二のロックの実存に久方ぶりに大混乱…でも釘付け…ライブでのアーティスティックな破壊行為以上に、既に十分に其の音楽性が破滅的だから、楽器破壊行為は寧ろ御愛嬌…愛くるしく目がイッていたキースが長生きできないのは誰もが納得だろうが…一見紳士的な佇まいの演奏スタイルだがファッション狂いで70年代の遊び癖が抜けず悪い御薬で亡くなった奇人ジョンの死をも受け入れつつ、残された二人の道行きには此れまでになく新しい信頼が滲むようで…取り敢えずもう一週間レンタルを延長しました。

拍手[1回]

PR

この記事へのコメント

Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧できます
 

忍者ツールズプロフィールは終了しました

HN:
々々
性別:
非公開

04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

ロック史最新記事

(03/03)

ブログ内検索

最新トラックバック

忍者アナライズ

Copyright ©  -- 仄々斎不吉 --  All Rights Reserved

Design by 好評ゼロ / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]