ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「lazy smoke/corridor of faces(1968)msif2589」 2009年12月27日 大正忌
先週、野点のため原野をさ迷ったのであるが、家に戻って、ある日の出勤の時に、靴をみると、よく乾いたオナモミの果実が靴紐にひっついていた。あの、とげとげしたもので種子を覆って、通りかかる動物にくっついて散種を狙う賢い野草である。学童の頃、しばしばこのオナモミを投げ合ってお互いくっつけあった記憶が蘇ったが、咄嗟にそのオナモミを取り外してアスファルトの上に捨ててしまった。後で、せめて土の上に投げておけば、種子としての役割全うに一役買えたのに、と、こんな他愛無いことに心痛めて。
何とか年末まで乗り切ったと思ったら、風邪を引いた。職場で、風邪引きの男たちにオセロのように四方を囲まれた結果である。喉が痛い。
ちなみに、12月25日は、キリストどうこう言うよりも、大正天皇死去の日であることを肝に銘じたい。1926年12月25日、大正15年であった。翌26日は昭和開始の日である。年の瀬、近所を警戒して歩き回る、自治会の火の用心の男の声と拍子木の音が寒空には大きすぎて、怖い。
自慢の喉ではないが喉が痛いのでまた消化試合。とりあえず棚に目を向けて、まぐれで目に付いたレイジー・スモークというバンド。アメリカはマサチューセッツ・サイケ。ジャケットが黄色いので買った記憶がある。内容は、メロディ重視のメロウなサイケ・ポップ。ドリーミングな味付けもそこそこに、こじんまりまとまった感じ。自分のやる気が失せているだけかもしれないが、本当に特筆すべきはほとんど無い。これ以上何もいえない。全然凶暴さは無く、去勢された従順サイケ。否、サイケですらないとも言えるだろう。サイケ界のレアアイテムとして持て囃されたらしいが、聴いてもどうって事はないだろう。ジャケットがサイケ色の黄色幻覚、というのだけに価値があるかもしれない。もう関わりたくない気持ちにもさせる。
次の2010年1月3日(日)は世界っちゅうものを見てみんがために故あって脱藩するので休載します。今年も書き残した事多く心残りであるが次回は1月10日(日)から、心機一転勇躍発信いたします、無縁ゾーンへと。
john pollano :vo,g
ralph mazzota :l.g, vo
bob door :b
ray charron :ds
PR
この記事へのトラックバック
トラックバックURL
この記事へのコメント