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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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カテゴリー「カテゴリーなし」の記事一覧

梅雨のさなか

大阪なども含めて地方は頑張って感染者ゼロ近くに抑え続けて来たのに東京だけが抑えきれないまま経済優先でなし崩し的に緩和、其の挙句の感染者急増と云う絵に描いたような予測の実現…最近では、何でもかんでも定説に異を唱えた自分はえらいと勘違いする衆愚のせいで西村モデルを否定し、人との接触を控えなくても自然に感染者は減少したなどとうそぶく輩も現れたが現実が完全にそうした愚昧な楽観論を否定し去った形だろう…それにしてもどうして首都圏をさっさと封鎖しないのかずっと気を揉んでいたがこの期に及んでようやく都知事が他県への移動自粛を要請するのは、遅きに失するにも程がある…衆目明らかになる前に先手先手で対策を打つのが防疫の基本であるのに、もういい加減制限しろと誰もが声を上げるようになって初めて、民衆の支持を得たとばかりに重い腰を上げるちんたらぶりは…まるで民主主義への当てつけのごとき悪意としか思えぬ…コロナさえも民主主義を冒涜する機会に利用する自民党政権の度し難い下劣ぶりは言語に絶する…さっさと首都圏からの人の脱出を禁じておけば地方への蔓延は防げたのに、漫然と指を加えて首都圏から地方に蔓延させるままにしておくのは未必の故意であるとして国も都も同罪である。検査数は以前より増やしたようだが、それもまだ積極的に無症状感染者を捕まえに行くような検査数ではなく…感染者が減っていた時期に一体何を学んで何をしていたのか、このままではまた3月、4月と同じ切迫状況を繰り返すだけなのかと思うと開いた口がふさがらない無能さで、其れを裏付けるようにコロナ担当大臣は手洗いや距離などの個人的努力に対策の成果の責任を押し付けようとし、自分ら政府がせいぜい財源を確保するだけで具体的な感染対策については怠慢と無為を決め込む言い訳に終始しているではないか。そして恐れていたことにコロナに加えて球磨川流域での大水害と云う目も当てられぬ事態に陥り…最早東京オリンピックは中止とすべきだろう。ちょうどいい塩梅にコロナ終息の目途が立たないという理由も立つ。オリンピックなどと云う一過性の祭りに数千億円も投じる余裕は最早皆無であるはずだ。
…と、何も考えずに書き綴ったが…今週末はほぼ何もせずのんびり過ごす…パターゴルフのタダ券があったのでゴルフしに内陸に出かけるが、曇りの予報が生憎の普通の雨で諦める…それでもどんなところか後学がてら件のゴルフ場には行ってみると…田んぼ二つほど潰して造成したらしき模様…雨が降りしきる中、御老体数組が雨を物ともせずプレーに励んでいる…いささか気おされて近くの侘びた道の駅で古代米に業務用ルーをかけたカレーで腹を満たす…別の道の駅で乗馬体験の予約も済ませて帰途に付く…今日はほぼ何もせず…せめて今日と云う一日に一花咲かせたいと思い、所蔵している茶道具の整理を決行…断腸の思いでもあったが、今後使いそうにない茶碗を選別し…リサイクルショップや骨董屋で安く買い叩かれる辱めや、埋め立てごみとして捨てる無神経には堪えきれぬので…有害ごみではないので、折を見て地球に、海に戻したいと思う…海底で海の生き物の住まいにでもなれば本望だろうと…。思想上の問題から、腹括ってカントとハイデガーを読み始める…例によって、読めば読むほど内容がよく理解でき過ぎて非常に疲れる…解像度が異様に上がって細部まで胡麻化しなくくっきり見える画面を見ているようで…。

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矢立を磨く…

長引く歯の治療…長年の歯磨きの怠りが祟っての此のザマだから致し方ないので、じっくり腰を据えて取り掛かっているとは云え…今回はさすがににっちもさっちもいかぬ重症と云うよりか、王手飛車取りみたいな、治療しても地獄、しなくても地獄と云う袋小路で…気落ちする憔悴は将来不安を確実にして落剝の色は濃く…病状と治療と其の経緯は紆余曲折を極めて説明する気力もなく気が滅入るばかり…ただ…物を嚙むと痛む、しかも神経を抜いたのに、と云う…食べる喜びが地味にしかし着実に阻害され心身の衰弱ひいては人生の楽しみさえも見通せない絶望感…酒飲むしかないのか。異常に品ぞろえが良い古本市に行く…そうした場所ではなるべく余計な好奇心の感度を高めない事が必要…読まなければならない本を大量に抱えて一向に進んでいないのだから…それで、気軽に知識を得られるブルーバックス百円を三冊を手早く購入後…本以外に戦前の葉書などがあるのは分かるが…なぜか茶道具や刀身具、刀の鍔などが文庫本と連続的に陳列してあるところで、矢立が気になる…江戸時代の携帯用筆記用具…筆入れと墨ツボが一体化した物で、煙管入れと根付のセットと並んで、江戸の庶民の工芸が花開く日用品…10本くらい箱に投げてあるものの中からよさげなのを探す…ほとんど真っ黒の真鍮製の矢立…しかし、かすかに見える彫金の冴えを見逃さず…家に帰ってあの手この手で清掃に取り掛かる…ネットで、酢に漬けるとよいとあったから試したが得体のしれぬ黒い汚れは落ちず…逆に漬け過ぎて真鍮の一部がまだらの赤銅色になってより一層小汚くはなったが…結局、真鍮ブラシで地道に磨くと真鍮らしい金属光沢が蘇った…水辺の蒲、その上から水辺の餌めがけて垂直に突っ込む水鳥を描く、切れ味が迷いなく素晴らしい彫金も蘇る…あとは、中が墨と錆で真っ黒だから、其の固着をどうやって落とすか、辛抱強く取り掛かるつもりだ。因みに、墨ツボの中を綿棒でほじくると、糞汚い真っ黒な綿が出てきた。綿に墨液を含ませて液漏れを防いでいたと見える…江戸時代の人の工夫がうかがえる。






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夕暮れ放談

所用があったため漫然と垂れ流す…ようやくプロ野球開幕…それにしても開幕投手大瀬良の活躍は見事だった…雨が降りしきる中…コントロールで打たせて取りつつ…ロペスから一発浴びたのは仕方ないし、本人も其の表情からすぐ気持ちの切り替えが出来ていたのがうかがえたのは頼もしいかぎり…何よりも投手でありながら自分で同点タイムリー、そして勝ち越しのホームランは自身プロ初、そして開幕完投勝利…結婚して仕事に艶が出てきたのか。三連覇する前の2015年の泣きの大瀬良が懐かしい…対ヤクルト戦、セットアッパーではあるがホールド記録が付くほど切迫していない、要するに大差で勝っている場面で投入される大瀬良…にもかかわらずだらしなく打たれて逆転負け、と云う失態があった。ただ、此の程度なら野球なら其れもよくある事である。しかしこの時の監督は野村か緒方かは忘れたが、多分緒方だと思うが、露骨な教育的意図とやらで、数日後の対ヤクルト戦で、全く同様の場面で大瀬良を起用、そしてまたしても大瀬良が打たれて逆転負け、しかも其の負けが決定的となってCS進出を逃す、と云う運びでベンチで人目もはばからず悔しくて泣く大瀬良、其れを慰めるマエケン、という場面があったのだ…其の時の悔しい経験が、今のエースにつながったのだ、と云う、あまりに分かりやすく現実化したストーリーには当惑しつつ目が離せないという次第である…イージスアショア撤回とは…ブースターを敷地内に落とすのに経費が掛かり過ぎると云う事のようだが…其の程度の合理的、理性的理由などは此れまでの政権安倍ならにべもなく捻りつぶして予定通り導入に突き進みそうなものを…特に、日米同盟に直結する案件ならなおさらなのに…防衛大臣河野氏の理性的判断による頑張りがそんなに効果的だったのか…其れとも、相対的に政権安倍の権勢が落ちているから、合理的な判断が通るようになったのか…イージスアショアは日本防衛と云うよりもどうせグアムとハワイの米軍基地防衛の意味もあったのだろうから、いちいちアメリカから設備維持費として数億円単位でぼったくられるのは腹に据えかねる思いもあったが…海上イージスと陸上のパック3のみで大丈夫かな、代替案はあるのかな、と云う疑問は残るし、重大案件だから公式発表前に根回し済みだとは思うがアメリカをどう宥めたのか、不満は残っていないのかは気になる…いずれにせよ、性根の腐りきった政権安倍に、国民殆どが白け始めている空気は感じるようにはなった。その効果として、政治に正常さが戻りつつあるのか知らん。河井夫妻の選挙買収容疑逮捕も…政権安倍の権勢の下ならこの程度の現ナマ爆弾が問題になる事は無いとたかをくくっていたのだろうが…まずは地元中国新聞は、警察が動かざるを得ないほど、粘り強く地道によく調べ上げた事を称賛したい。ただし…とりあえず法の正義が正常に動いている安心感の一方で、…政権安倍と其の狂信者たちのせいで既に社会の釜の底は抜けているから…逆に、有権者に金を配って何が悪い?などと真顔で悪びれずしれっと主張する者が現れたら、途端に其れになびく風潮が大勢を占める恐れが現実的なのが今の日本だから油断はならない…定説を上回るならまだしも、単に定説を否定すれば自分が優位になった気になる幼稚な言説衝動に流されるだけで其の実何も考える事が出来ていない衆愚が幅を利かす時代に日本は突入しているから…其の一方で、幼稚な思い付きで定説が覆されたら、逆に定説側の人間は反撃を想定していない幼稚な狼狽を示してきちんと論理的に反論できず馬鹿の一つ覚えみたいに定説の正当性を連呼する体たらくだから(リベラル系マスメディア)、アンチ定説の幼稚な初期衝動を付けあがらせるのだ。その点アメリカはようやく共和党内でも反トランプの狼煙が上がったようで、黒人問題に端を発して、基本的に民主党も共和党も人権問題に関しては健全であるから、基本的に政治が健全であって日本みたいに釜の底は抜けていないのがうらやましい限りである。民主党のバイデンはどうも演説が心許なく、ファシストランプを前にしたかつてのヒラリーの無能無力の二の舞でなければよいが…

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今週休載

乾燥を起動し始めて早々に、ガッコンガッコンと異音発生…其のまま、取説に記載のない謎のエラーメッセージ…しかもドラム式だから、中に湿った洗濯物を入れたまま、蓋がロックされて取り出せず…悪戦苦闘してドライバーを隙間から突っ込んで無我夢中でいると何とか蓋が開く…その後洗濯機を買いに行ったり…疲労困憊し…今週は休載…次回は六月二一日。

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夏は来ぬ…

あまりあくせくして外出するのも返って心の平静が失われて貧しく思われるので今日はのんびり家で過ごす…昨日は、以前から目をかけていた、無くなるには惜しいがどうにもさびれてしまって凋落のほどが止まらない、経営者が幾度も変わっているリゾート施設にドライブ…海で泳げれば山にも上れる、プールも楽しめるし温浴施設もあり、キャンプも出来ればホテル宿泊も可能だし、レストランやアスレチック施設、ゴルフもテニスも植物園も遊覧ボートもなんでもござれのバブルの遺物だが今ではその殆どが老朽化し維持管理が不能になって使用禁止、此度のコロナ禍が最後の一押しにならなければよいが…かつては広大な芝生広場で、栗田貫一の物まねショーが開催された時にはウッドストックもかくやと思われたほどの賑わいだったのが、今では人影は疎ら、芝生も野生化して、単に丈の短い草原の風情、あちこちに揚げ雲雀が歌うのどかさは心地よいが、よくみるとチョコボール大の糞の集合があちこちに…鹿か何かの野生動物の暗躍を忍ばせる…持参したグローブと、かつて球場でゲットした、今はソフトバンクに移籍した美馬のホームラン(ファウルかも?)ボールであるところの僥倖のNPB公式ボールを使ってひとしきり細君とキャッチボールを楽しんだ後…草でひび割れが激しいコンクリート塗りのメイン通路にも糞の横断が散見され油断はならず、温泉施設は再開したようなので早速行くと…だだっ広くて人気がほとんどなかったのが、風呂は地元民と思しき成熟したオスの社交場と化しており…入り口では、マスク無しで来た地元民が係員からマスク装着を要請され持ってない旨伝えるとその場でマスクを買わされた、どうせ風呂場では外すのに、と云う理屈の揉め事が響き渡るが…大浴場の湯面まで身を埋めて見渡せば、どの人この人皆裸、風呂に身分の上下無し…いい湯でした。店の味に疲れて、プリンを金曜日の夜に自作して冷やしておいたのをいよいよ今日は食す日…その前にカラメル作り…しかし、調子に乗ってぎりぎりまで砂糖水に火を入れ過ぎたせいか、火を止めてプリンにかけた途端冷やされたカラメルが飴化、カチカチになると云う、一種の相転移現象に遭遇して興味深かった…ある程度の水分を残さないとカラメルとしての流動性が不連続に失われるらしい…高分子特有の現象だろう…図らずもプリンに飴を乗せたものをデザートに味わったが、手作りならではの素直な素材のうま味を堪能…プリン自体はスが入り過ぎて出来損ないの茶わん蒸しのようで、滑らかな舌ざわりとはいかなかったが、此れも昇温速度を下げれば解決できるだろうと、改善点を思い浮かべつつ…久しく気にかかっていた靴磨きで午後の夏日を過ごす…手をかければ手をかけるほど余計なシミを作っているような気もするが此れも愛の姿なのか…。ライブハウスと居酒屋の受難…ある意味、コロナの仕業は的確なのだろう…ロックの生成現場に立ち会う事と、旨酒と美味しい肴による談話の質の濃密化…いずれも宇宙の真理への覚醒を促すものであったから…単なる感染予防に過ぎない距離感にソーシャルなどと冠して無自覚に正当化されたソーシャルディスタンスなども全体主義化の橋頭堡である事は露骨なほどだ…それほどまでに人類は蟻や蜂みたいな社会性生物=完全全体主義生物になりたいのか…最早仕方がないので、いやいやながら、ハイデガーを読む…やたらと存在を絶対視し、無を嫌悪し忌避する彼の哲学は、存在の持続を基本的には認めない私とは水と油なれど…其の論究の仕方には学ぶべきものはあるし、彼の云う「存在」を「無」と云い変えれば、ほとんど私と同じ事を云っているようにも思える…ただ…存在に対してあんなにも誠実に論理的であろうとする姿勢が一貫しているのに、そうした努力の全てを卓袱台返しするように、思弁的考究が続く文章の中で唐突に民族と云う概念を神聖視する言及が見られる違和感には唖然とする「形而上学入門」…存在を論理的に突き進めるとそういう事になるのは理論的必然なのだろう。

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季節性の倦怠感…

性根の腐りきった政権安倍…其の腐敗ぶりは留まる処を知らず、此の政権が何をしても絶対的に此の政権を支持し続ける者ら諸共、其の腐敗ぶりはおよそ底なし沼のように際限がなく、其れを証明する悪行をあげつらえば其れこそ十指に足りぬほどきりがない…そして、そうした腐敗の集大成が此度の検察官に対する定年延長閣議決定と云う、剥き出しの違法行為である訳だが…此れまではたとえ憲法違反、法律違反であっても、実際は自民党と其の支持母体の利益に過ぎない部分も多い私利私欲が透かし見られたにしても、安全保障のため、経済のため、働き方改革のためなどと一応国民一般の利益を大義名分にする事はできたが…今回の件はそうした上っ面の大義名分さえも装えない、剥き出しの自分の利益と保身をごり押してしまえば後は国民は忘れるとなめていたからフォローしようがないが故の支持率急落だったのだろう…此の件の問題点は既に巷間で網羅されているので此の場では繰り返さない。ただ少しびっくりしたのは、渦中の黒川氏の思いがけない顛末…性根の腐りきった政権安倍が形振り構わず保身のために画策した違法行為によって司法の一角を担う検察官としての定年を無理やり延長されると云うのも、検察官としては栄達と云うより晩節を汚される思いだっただろうに、其れに加えて、最後は賭けマージャンがばれて辞職に追い込まれつつ退職金ゲットと云う…まるで喪黒福造に心の隙間を埋められたかのようだった。何にしても今回の事が政権安倍の終わりの始まりであってくれるよう願うばかりである。話は変わるがまんが道で「漫画少年」が潰れた事を知った森安氏のリアクションのセリフ「キャバキャバキャバキャバ」はあまりに唐突で、悲しみから可笑しみ、喜びまでバリエーションを豊富に含む笑いの擬音語の辞書に見当たらない珍奇さであったから意味不明過ぎる。

実は此処三回ほどの記事内容は、ゴールデンウイークに一挙に、指先の反射神経のみを使って殆ど何も考えずに垂れ流したものを分載したものだったので、タイムリーさに欠ける内容もあった事を言伝したく…それにしても梅雨到来、其れに伴う熱気と湿気に体がまだ慣れなくて…身動きできぬほどの激しい倦怠感に襲われ…

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おまけ

繰り返しになるが改めてまとめると…とにかく検査を広げる、少しでも風邪みたいな自覚症状があるならばPCR検査を受けて黒か白かはっきりさせる、あるいは少なくとも医者が必要と診断した場合には迅速にPCR検査が受けられるような態勢を整備する事で、少なくとも軽症者は隔離され重症者の治療に専念できるのだから、医療崩壊も防げるし、何より、検査数を増やせば増やすほど、人との接触を減らさなくてもコロナウイルスは終息に向かうと云うシミュレーションも出ているのだから…どう考えても検査機器や人員に金を回して検査体制を整備する方が、自粛要請して経済的損失を果てしなく発生させるよりもはるかに安上がりに尚且つ効果的に迅速にウイルスを終息させる事が出来るのはもう明らかである。其れなのに、国民にはいたずらに自粛要請するだけで、検査体制を未だにまともに整備しようとしない政権安倍は、いたずらに蔓延状況を引き延ばして国民を経済的困窮に陥れようとしているとしか思えないほどの、確信犯的な責任放棄である。どのみち第二波が来た時にまた同じように、症状があるのに検査出来ない状況を繰り返しても仕方ないので、検査体制の整備は必須である。
さて、此処では一つ見方を変えて…どうして欧米では矢鱈と感染者数と死者数が多いのに、日本ではさほどでもないのか、と云う疑問について、少し別の観点から夢想してみるに…無論、日本は検査数が足りないから、今出ている感染者数や感染死者数などの数字が妥当なのか分からないと云う疑獄はいつまでたっても拭えず、こうした国際関係上の不信感がおいおい国益を損なう危惧さえも重しのように背負わされる訳だが…其れも措いといて、言語の音韻体系に着目すると…欧米人は他人と兎に角よくしゃべるのと同時に、音韻も唾を飛ばしやすい発音になっているような気がする。対して日本人はあまり外で他人としゃべらない。居酒屋とかでは例外だが、しゃべるとしても、あまり唾を飛ばさない発音のような気がする…日本国内でも、東北、特に岩手の感染者数がゼロなのは、単に交通や人の移動量の他に、其の方言があまり口を大きく広げず手短に発音する事が、感染させ難さにつながっていると、面白いなと思った。英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、中国語、朝鮮語、日本語で、話している時の唾の拡散範囲に有意差が出ると、面白いデータになるだろう。言語と唾の拡散範囲と感染率で相関関係があるかどうか。だいたい、欧米人は、家族や友人とワーワーワーワーしゃべり過ぎなんだと思うし、其れが今回の感染爆発の原因のような気もする。
確かに日本の感染者数は検査数の少なさゆえに疑義が持たれるが感染死者数は概ね正しいとして日本の感染対策の良さを認めようとする動きもある…其れを認めるならば、此れは個々の日本人の衛生意識の高さと、現場の医療関係者の奮闘の賜物なのだろう。此れもまた、権力中枢の無能を末端の超人的な頑張りである程度カバーしてしまう、戦前からの相同性である。感染死者数に関しては、検査の少なさに固執して疑獄を批判し続けても仕方がないので、一月一日から十二月三十一日までの例年の病死者数曲線(自殺と交通事故死を除く)のデータ(週ごとでいいだろう)から今年の病死者数曲線の予測を割り出し、其の予測曲線(コロナの影響無し)と、今年の病死者数曲線の実測との差分を算出する事で、コロナ死者数の推定値が出せるだろう。此の差分の積算が、だいたい今云われているようなコロナ死者数600人程度になるのであれば其のコロナ死者数は妥当だと推定されるし、差分が600人より遥かに超えて数千人規模になるのであれば、未検査のままコロナで亡くなった人が数千人規模で市中に多くいた事になる。こうした推定値を出す事でコロナ死者数に関する国際的疑念を晴らす事が出来るかもしれないし、あるいは抗原、抗体検査もまたコロナ感染状況に対する国際的信用の確保に役立つなら大いに推進すべきだ。

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続き2

しかし…ここまで国の、政権安倍の無能無策なバカぶりを見せつけられると…さすがに此れは、ある意味、意図的な怠慢=悪意なのではないかと邪推したくなるのも当然だろう。一つ考えられるのは、此れも既に巷で云われている事だが…此のコロナ禍において、憲法での緊急事態条項の不備を理由に意図的な怠慢を決め込み、国民に痛みを与える事で、一挙に緊急事態条項の正当性を吹聴する、あるいはマイナンバーでの銀行口座紐づけによる国家による私有財産管理の正当性を吹聴する、其の結果として自民党の党是(憲法草案)である日本全体主義化を正当化させる、其のための意図的怠慢=悪意、と云うシナリオである。実際に最近の憲法記念日で総理安倍は緊急事態条項に絡めて憲法改正の必要性をのたまっていた。此れまでの自民党の違憲的政治活動から類推すればありえない話ではないが、あまりに経済的損失がデカすぎるし、あるいは其処まで覚悟しての悪意であれば堂に入ったものだと敵ながら見直さざるを得ないが…何よりも日本人の命を犠牲にしている事になるのだから其の恣意性の罪深さは戦犯並みである…
原発事故の処理、オリンピック延期に加えて企業延命のためのコロナ対策まで三重苦の負債が重なれば、さすがに国家財政が持たないのではないか…お札を刷りまくったせいでハイパーインフレで貨幣価値が暴落する…そんな絶望的な危険まで冒して日本の全体主義計画のためにコロナでの意図的悪意を貫徹するのであれば、総理安倍は永井豪先生もびっくりのデビルマンである。総理安倍が、其処まで肝の据わった悪党とはとても思えぬ…それは兎も角として、まず、公衆衛生上の問題なのだから、単純に公共の福祉の観点から主権を制限する事は憲法でも認められているのだから憲法改正など必要ではないと指摘しておく。むしろ、さっさと公衆衛生上の大義に基づいた法律を作らなかった自らの政治的怠慢が責められてしかるべきだろう。
給付金が遅い問題は…妥協案として、マイナンバーと紐づけした銀行口座を一つだけ、国家乃至は自治体に登録しておくのも手だろう。全ての口座をマイナンバーと紐づけするのでなく、はっきり云って信頼できない国家とやり取りするための口座を一つ設けて登録しといて、有事の際にはそこに振り込んでもらう。多分国民は新たに其れ用に口座を作るから、口座の維持管理費用が嵩む銀行が嫌がるだろうが。
もう一つ考えられるのは…週刊誌レベルのネタだが…どうも官邸主導で省庁を牛耳っていた当の官邸が此の危機に際して機能不全、およそ政権中枢の体をなしていない、と…。国家主義剥き出しの性根の腐りきった政権ではあるが、現実の危機に際しては対応能力はあると自分も思ってはいた…政権発足当初の、円高是正による製造業の復活は、後の世代に大規模金融緩和がどういった副作用をもたらすのか不安ではあるものの其の目に見える成果は認めざるを得ないし、熊本地震しかり、西日本豪雨しかり、去年の台風しかり、韓国からの不当要求への毅然とした対応しかり、其れなりに対応してみせていたと思う…そう、いずれも官房長官ガースが陣頭指揮をとって。ところが此のコロナにおいては、戦後最大級の国難なのに、官房長官が前面に出てこない、どうした訳か経済再生担当大臣を名乗る小者風情がコロナ担当大臣で対応しているらしく…其の采配は心許ないばかりか此のザマである。実力、影響力共に安倍を凌駕しつつある、ゴリゴリの国家主義者とは云え叩き上げの政治家ガースの権勢を安倍が恐れて警戒して冷遇、その代りにイエスマンばかりの小者側近ばかり重用した挙句、危機に際して、忖度は出来てもここぞと云う処での筋の通った決断力は無い側近の云う事を聞いていたら、やる事なす事的外れのアベノマスク、若者受けを狙っての星野源への貴族的便乗、融通利かぬ三十万円支給の三点セットで大滑りの大顰蹙…緊急事態宣言も遅きに失して事態を悪化させ、こう云う時の戦力の逐次投入は最もNGであり、思い切った短期決戦しかないのに…飼いならされたエリート役人には責任を取るための確固たる思想など懐中に無いからその場しのぎの小出しの政策で胡麻化し、上手くいかなければ別の制限を加える、を繰り返す事態の後追いに終始して余計に事態を悪化させる後手後手と云う無残やな兜の下のキリギリス…ガースにしてみれば、さんざん総理安倍の尻ぬぐいをさせられた挙句にコロナの現場で自分を外されたとあっては、此の政権を見限りお手並み拝見、ポスト安倍を見据えて政治的守備固めに専念すべく、むしろ政権安倍と距離が取れる良いチャンスとでも考えているのか…。要するに、本来官邸の中心になって動くはずの官房長官ガースが、コロナ対策をナゲている。総理を補佐すべき副総理はこれまた救いがたく大物ぶって高みの見物、自分で手を汚し汗をかいて責任を取る義理も何も此の政権には無いとばかりに。さんざん森友問題でとばっちりを被った恨みもあるし。
感染症対策に対して毅然とした構想力がまるでない空っぽの総理安倍と、其の意向を忖度しかできない無能な高級側近どもに一体何が期待できるのか…具体的中身が空っぽで、其れを糊塗するかのように既に使われ過ぎて飽きられた絆やら感謝やらの情緒的言辞を並べて、様々な階層や状況の人々に目配りしている風を装うが結局何もしない言い訳だけ羅列する空疎な演説を滑らかにしゃべる事だけは上達した総理安倍…希望なしか。
ふと、皮肉なのかNHKの意図なのか、このほどNHKでリニューアル版が放送開始した銀河英雄伝説での自由惑星同盟の政治的トップにして腐敗した民主主義の化け物、トリューニヒトを思い出した。こいつも上っ面のよい演説はこなすが、自分では手を下さず、裏で憂国騎士団なる右翼のごろつきを雇って、日本人好みの、少し抜けた処のある劉備的知将ヤン・ウエンリーの家を襲撃させたり…総理安倍もそういえば日本会議やら日本青年会議所やらの右翼ゴロと懇ろだったな。NHKと云えば、その地上波はほとんど再放送だらけで、中には五回くらい見たものもあるが(ドキュメント72時間とか)、つい先日の深夜にNHK教育で放送された「バリバラ桜を見る会、滑稽中継」はゴールデン時間帯に再放送しないのかな。無茶苦茶露骨に風刺の毒を効かせて政権安倍を批判していたが…痛快でしたよ。多分一回限りなんだろう。まさにゲリラ的な深夜の放送だったし。あと、此れも最近NHKで、未来少年コナンのデジタルリマスター版が放送開始となり…見たことない人は是非見てほしい、語ればきりがない名作です。極めて政治的な物語の構図ながらも、芸術とは何か、人間とは何か、閃光のように思い知らされる圧巻のシーンがある事請け合い…駿氏のオハコにしてクシャナの原型であろう、清濁併せ呑む悪役女性指導者のモンスリー女史はツンデレ女性の元祖だと私が知る限りそう思う。多分うる星やつらのラムちゃんより古いはずだし、ただし、じゃりン子チエもツンデレだと云われるとちょっと分からない…。
けれども、専門家集団は最低限の仕事をした。あのシミュレーション、人との接触を二割減らしても感染爆発は抑えられないが、八割減らせば一か月で終息すると云う…ただ、あのシミュレーションが出された時はどうして二割と八割の結果しか載せてないのか、だとするならば当然七割減、六割減の結果が気になるが其れを隠しているのは何か政治的意図があるのかと前のめりに勘ぐらざるを得ず残念だったが直ぐの後日に七割減の結果も追記され、其れだと終息まで二か月かかる結果も出していたから納得した…総じて、あのシミュレーションは見事だった。ああいうシミュレーションを感染症のサイエンスコミュニティには求めていたから、溜飲が下がったし、専門家集団はあのグラフ一枚で、仕事の八割は終えたと私は思っている。後はもう、やる事は分かっているので、専ら政治の仕事だろう。
それにしても此処にきてオリンピックが痛い…延期で更に金がかかり、結局ペイするのだろうか…今や東京オリンピックは重荷でしかない…元より私はオリンピック反対で、そんなことに金使うくらいなら水道管やガス管、道路や橋などのインフラ補修に使うべきだと…其れに、世界は感染終息したけど日本は終息したと云いながら検査が少なくて怪しいからどの国からもボイコットされて中止に追い込まれる、と云う目も当てられぬシナリオも、検査不足のせいで想起されるのである。それほどまでに検査は重要なのに…。其れと、一ついたたまれないのが…すったもんだのおかげで着工が遅れに遅れた新競技場…結局現場にしわ寄せが行き、納期厳守で2020に間に合わすための突貫工事に従事させられた若い現場監督が一人、過労自殺を遂げた犠牲の上に、今の競技場は立っているのだが、結局延期となり…本人の御霊や御遺族はどう思っているのだろうか。

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続き

やれやれ、今年のGWは新車転がしてあっちこっちドライブ、走る喜びを体感する予定だったのにまさかの疫病で家に蟄居を強いられ…蟄居と云うほどでもなく実際は近所のスーパーに出かけるぐらいはしたが…それにしてもホームセンターの人だかりは凄い…園芸にかける思いが、台車に乗せた肥料や赤玉土一袋30㎏クラスのてんこ盛りが物語る…ニュートンはペストが蔓延したロンドンのケンブリッジ大学を避けて帰郷、其処での引きこもり生活の間に万有引力、微分積分、光のプリズム理論などを一挙に立ち上げていたっけ…確か1665年、いわゆるニュートン奇跡の年…此れに匹敵するはアインシュタイン奇跡の年、1905年…特殊相対性理論、光電効果、ブラウン運動による分子量解析を一挙に論文提出…そんな天才たちと引き合わせるのは烏滸がましいにもほどがあるが、では自分は此の休みに何を成したか…三冊は読まねばならぬ課題を抱えていたが0.9冊しか読めず…複雑系、非線形科学、離散数学…それは、内容が頭に入らないというよりも、内容がびんびん来すぎる、あまりにも自分にとって示唆に富み過ぎて一ページ読むだけでも自分が構想している諸問題のあちこちと一挙に相互作用する思念が忙しくて疲れる、と云う、年甲斐のない過敏ゆえであって…一ページめくる度に心臓のバクドキが止まないから遅々として進まぬ…。
それはそうと、だいたい、三月初頭くらいには、感染症対策は、とにかく、検査と診療を分離する、そして検査専門のいわゆる発熱外来を作って其処で片っ端から検査する、そして重傷者は病院に入れ、無症状者や軽症者はホテルや保養施設で全面隔離して回復を待つ、と云う鉄則が国の内外で云われていたはずだし、現に韓国は其れで成功し、各国其れに倣おうとしていたはずだ。其のためにはまずは検査数を上げないと話にならないから、公的機関だけではなく民間の検査機関も巻き込んで検査数を増やす、其のために保険適用して、保健所を通さずとも直接かかりつけ医から民間検査機関に検体が行くようにすると三月六日に宣言されたはずである。しかし、あれから二か月、検査数はあまり伸びず、症状があるのに検査されずに死亡するケースや、四日以上発熱があるのに検査されずに放置され重篤化してようやく検査されて陽性が分かった頃には既に色んな人に感染させているケース、あるいは別の病気の入院患者を念のため調べてみると陽性で、気づいた時は院内感染で病院閉鎖が頻発し、そうなると発熱しただけで病院は嫌がるから救急車を呼ぶしかなくて救急崩壊、医療崩壊に至ったのは誰の目にも今や明らかだろう。此の原因も最早周知の通り、検査能力を上げる努力を怠ったがゆえに検査数を絞ったが故である。
別の病気で訪れた患者が実はコロナ陽性者であったために院内感染→病院閉鎖、が続発、と云う事態は、言うなれば、護衛艦も駆逐艦もイージス艦も伴わない丸裸の空母が戦闘海域に突入した結果、敵の潜水艦からの魚雷数発であっさり撃沈するようなものだ。昨今の介護施設の集団感染、病院閉鎖の続発、其れも感染症指定病院と云った最後の砦の位置づけである大病院の閉鎖の続発という事態は…さながら連合艦隊の末期を思わせる悲壮感すらあった…そして、此の二か月、検査状況が目標の一日二万件に全く届かなかった理由を総理安倍や専門家会議が釈明していたが…其の内容たるや子供だましの言い訳レベルで愕然とした人も多いだろう…曰く、保健所職員にマスクや防護服が足りてなかった、検査する人手不足、挙句の果ては原因不明の目詰まりが起きて、検査を民間に回せなかった、と。極めつけは、コロナ対策の国策における最も基本のデータであるPCR検査数の集計が、検査日と何やらのズレでうまくできなかった、公的機関と民間機関との合算もタイムリーに出来ていない云々…。
此れが、此の二か月、国が何にもして来なかった言い訳である。バカなんじゃなかろうか、と思った。国家公務員って算数もできないほど頭が悪いものなのだろうか、と唖然となった。ただ、もっとイケないのは、この間の緊急事態延長の会見でも、結局此の二か月、国家としてろくに何もできなかった言い訳を愚かしくも幼稚に披歴するのみで、其の対応策さえも明示しなかった事である。結局どれもこれも言い訳に過ぎず、本気になれば何とかできるものばかりである。人手不足と云うならば補えばよいだろう。実際、自粛で人は余っている。大学の医学、生物学、農学系の学生や技師であればあの程度の検査は出来るのだから、動員すればよいだけであるし、現にイギリスやアメリカは学生やポスドクの人を動員してどしどし検査しているではないか…どこかのメディアで、臨床検査技師協会のトップ的な人が、繊細な作業を要するので誰でもいいと云う訳ではないなどとまた言い訳めいた事を云っていたが其の言い訳が自分ら検査の現場をどんだけ苦しめているのか分からないのか。はっきり云ってあの程度の検査なんか教えてもらえさえすれば誰だって出来るし、そのようになっているはずである。そうでなく、十年くらい修行しないと身につかないし人によって差が出るような検査ならばそんなものはサイエンスでも何でもない。臨床検査技師と云う資格の地位を守りたい保身なのか、たかがあの程度の検査をさも職人技かのようにもったいぶって門戸を広げず自分を苦しめるばかりか日本全体を窮地に陥れる視野狭窄の現場の意見なんかに耳を貸さず、人手が必要ならば人をどしどし投入すべきだ。
休業要請にしても、パチンコ屋みたいに当然従わない輩は出没する訳だが、そんなものはさっさと時限立法の法律でも作って取り締まればよい。刑事でダメなら、仮にパチンコ屋で感染が起こればパチンコ屋を自治体が民事で損害賠償請求して医療費以上をふんだくればよいし、あるいは感染者はそんなにパチンコが好きならパチンコ屋に隔離して周囲を警察で包囲して自分で治すか死ぬかするかまでウイルス諸共包囲殲滅すればよい。公衆衛生と云う公共の福祉に公然と歯向かう事で主権者としての最低限の義務を果たさない者らに基本的人権を保障する必要はない(そうすると感染の事実や経路を黙秘されて、ますます市中感染が増えるかもだが)。与党で三分の二を抑えているのだからやろうと思えばいつでもできるだろうに此れもしない。罰則付きの立法については国民何とか党が提案しているが、国会議員と云うよりかこれは政権与党の責任だろう。今までさんざんろくでもない法律をろくに審議せず作ってきたのだから、法律が無いから出来ない、などと云う言い訳はおかしいだろう。検察庁の上層部の人の定年延長にしたって、自分の保身のためには閣議決定で違法な法解釈を開き直りで正当化してごり押すくせに、国民の命に関わる事態に関しては、法律が無いからなどと言い訳して等閑視する政権安倍の所業は、開いた口がふさがらない処か、国民への明確な敵性の発露でしかない。必要な法律をさっさと作らない国会議員、特に政権与党の怠慢が悪質過ぎる。
国家がこんな体たらくだから、結局、国家のあまりの無能に業を煮やした自治体が各自の判断で発熱外来(PCRセンターと呼んでいたか)やドライブスルー検査体制を作り出したのはようやく4月になってからだった。本来なら二月末くらいの時点で、国家の意志として、こうした方針を明確に打ち出して地方に一斉にやらせる、細かいところは地方に任せるとして、三月中にはシステムを稼働させると云う本筋が構築されているべきだったのに、果てしなく後手に回る国は、切羽詰まった自治体が自力でやりだした事に後から承認を与えるようにしてあたかも自分が指示したかのような体裁だけは整える、其れも、積極的な後方支援に徹する訳でもなく、そんなにやりたければやれば?的な、突き放した、やる気のない感じのペーパー一枚公示するだけである。まるで、中国、韓国の後塵を拝するようなまねは潔しとしない、日本は神国だからたいして感染は広がらない、などと云わんばかりの、偏狭な自尊心を傷つけるかもしれないと云う、自身の支持基盤である保守系の利己的な心情に勝手に忖度したとも解釈できるが、仮にそうだとしたら自民党の亡国の輩ぶりはさすがに保守系にさえも目に余るのではないか。
加えて、東京が独自に休業要請に踏み切ろうとするのに暗愚にも国は目先の経済的損失にビビッて東京の当然の判断に邪魔を入れて妥協的な文言づくりに時間を費やす事で事態への対応を少なからず遅らせ、そのせいで益々経済的損失を大きくするという失策まで演じて…当事者意識が無いくせに組織の上位者としての体裁だけは整えたがる無能な小役人の醜態此処に極まった厚労省は今や足手まといでしかない。
なおかつ、このようにして、国あるいは自民党は感染症対策として真っ先にやるべき事=検査を放棄しておきながら、「新しい生活様式」「スマートライフ」などと美辞麗句だけは鼓吹して、感染症対策の責任を国民自身に帰着させようとする小賢しい政治工作だけは抜かりない。此れもまた、あたかも戦後の一億総ざんげ論の再燃ではないか。戦時中はさんざん国民の主権を奪って国策を暴走させておきながら、敗戦となったら国民の主権を過去にまで遡って復活させる無理筋の空論をぶち上げ、戦争被害の責任の所在を国民全員にすり替える手のひら返しのご都合民主主義(一説では、敗戦となってしまった事を、国民全員が天皇に謝罪する、と云う意味だったらしい…名目にしろ大元帥として軍国の頂点にあった軍事の総責任者に、何故、指示に忠実に従った国民が謝る?…国体護持の構造は、金太郎飴みたいに、此の国の何処を切っても現れる)…無論、国民生活の自粛や距離の確保も重要ではあるが、其れは、飽くまでも消極的な策であって、そんなのに頼っていてはずるずると何時までたっても終息まで長引き経済が破綻するばかりだ。本来は、検査体制を整えて、即ち網を大きく広げて、街をうろつく無症状や軽症の感染者を洗い出して片っ端からホテル等に隔離する積極策を講じてこそ、早く終息するのが常識である。韓国がそうだった。今や、コロナ対策こそが最も直接的に効果的な喫緊の経済対策である。給付金やら融資の枠組みやらの予算作って終わりと思っている節があるが勘違いにも程がある罪深さだ。こういう基本をなおざりにしたままずるずるずるずる自粛要請を長引かせると、中堅企業や頼みの綱の大企業も持たないかもしれない。雇用調整金もまだ数パーセントの企業にしか渡ってないと聞く。このままだと大企業まで潰れる、そうなるとコロナが終息してもV字、U字回復どころか、もう経済構造が根本的に悪化してしまったのだから回復はほとんど見込めないし、不景気の連鎖反応とインフレによる大恐慌が回復し難く悪化の一途を辿る…分かってんのかなこういう事態の深刻さを。
実際…検査数が少ないと云う事で更に懸念されるのはアフターコロナの国際情勢であり…今に始まった事ではないが世界は貿易と云う名の、化石燃料や鉱物資源や食料の調達合戦をやっている…日本も含め世界がコロナ終息した暁には、資源の調達合戦のシビアさは更に苛烈となるだろう…そういう時に、日本は終息したと云っても検査が少ないから信用できない、コロナ感染を隠蔽している、だから日本人の入国禁止措置は続行すると諸外国から通知されたらどうなるか。資源に関わる本当に大事なインテリジェンスを、ネット回線のテレビ電話なんかで交渉するか。しないだろう。直談判してこそ本当に価値がある情報を得られるというものである。其れが現実だろう。資源獲得の交渉の現場に日本の商社の企業戦士が出向けなかったらどうなるか。当然、せっかくの商談のチャンスを逃がす事になり、資源の日本への配分が減る事になるだろう…そして、其の利を当然中韓が懐とするだろう…商社だけでもなく、外国でのインフラの受注や工場建設においても、検査が不十分なために日本人が排除、敬遠される素地が出来れば、交渉の現場に上がる事すら叶わず日本企業は不利な戦いを強いられ利益を逃す羽目になる。こうなればもう実際に、外国に行く日本人がコロナに罹っているか否かの事実関係は関係なくなり、要するに政治化される。つまり、検査が少ないから日本人はコロナを持っているかもしれないと云う言説が成立しさえすれば其れはタフな交渉が求められる国際舞台では排除される弱みとなり、実際に罹っていなくても、政治的に其の弱みが言説として流布されて日本人が国際舞台から排除され、国際舞台で戦えなくなる…日本人の、日本国の此の弱みを陰に陽に政治的に存分に利用しようとする国が現れない訳は無いではないか。特に中韓…。
云うまでもなく日本は今も、資源を輸入して加工して輸出する、あるいは海外に工場を作って製造して販売するなどして外貨を獲得し、其の外貨によってエネルギー資源や肉や農産物を買って現状の生活を維持している…其の際、様々なカードを使っての外国とのタフな交渉は欠かせないが…そもそも其の現場に入れてもらえないならば外貨も資源も食料も獲得できないではないか。かくして、コロナの検査は単に国内の人命の問題に留まらず、日本人の国際的信用にまで影響を与えて、其の結果として最終的には日本国民が窮するのだから、全く疎かにすべきではない。この程度の事も政権安倍は分からないのだろうか…。逸早く終息させた中韓は、既に、マスクや試薬の輸出、または検査能力のない国に対しては検査の代行なども引き受けるなどのコロナ貿易によるコロナ外交にしたたかに着手し、アフターコロナでの国際舞台での地位向上を見据えて驀進中である…片や日本は…五月にもなって、国内の検査数の集計もうまくできないよ~、などとレベルの低すぎる泣き言云って、唖然とする出遅れぶりである。
検査は民間や大学に余力があるのだから号令かけてそちらに回せばいいだけなのだし、仮に機器や試薬が足りないのならば買えばいいし作ればいい、島津や東芝や日立などの、分析機器ができる処に大号令かけて作らせればいいし、ドイツのロシュ社は一日で七万件の自動検査できるごついヤツを持ってるらしいから其れを買えばいい、何ならドイツにはアビガンを無償提供するらしいが、そんなお人よしを演じる前にせっかくアビガンと云うカードがあるなら其れを取引材料にして機器の資材や検査の試薬あるいは其の原材料をゲットするくらい知恵が回ってもよいだろうに。
アビガン一つとってもおかしな話で…アメリカの、効果も安全性も怪しい新規の薬をアメリカの一声で承認するくらいなら日本のアビガンをどうしてさっさと臨床適用しないのか。アビガンは既に抗インフルエンザ薬として承認され国内備蓄もあり、安全性テストも済んでいる。催奇形性も織り込み済みである。後はコロナへの効能だけなんだから、さっさと承認すればいいのに…此れもまた法律が云々と言い訳ばっかりで懐手、役人から言われるまま事態を等閑視している…今月末承認では遅すぎる、今すぐ承認すべき案件だろ。法律が問題なら法律を変えるのが政権の、そして立法府の仕事ではないのか。軽症者にアビガンをさっさと投与するだけで重症にならず、医療ひっ迫を防げる事もまた、二か月前から言われているのに…どうしてこうコロナに関しては何でもかんでも国は愚図でのろまで無駄に二の足を踏むのか。(さらに続く)



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悪態をぶちまける

最早此の場で理路整然とした論調を続けようとは思わないので支離滅裂、事実誤認もあるかもしれないことを承知の上で感情をぶちまけたい。とうに分かっていた事ではあるが政権安倍は最早単なる無能無策を通り越して日本人への根拠なき悪意の塊であり従って日本人の敵としか思えない。一月だったか二月だったか、クルーズ船問題が華やかなりし頃は専門家が全く前に出てこないから専門家の責任だと思っていた。クラスター対策班が編成されたのが二月の終わりくらいだったかもしれないからクルーズ船問題を専門家のせいにするのは無理があるのかもしれないが、そうであればそんな遅い時期に専門家会議を招集したのであれば其れも当然政権安倍の責任と云うか悪意なのだろう。それはともかく、この時点での学校閉鎖措置などは当然あってしかるべきと私も納得していた。その後、和歌山や関西でクラスターが発生し始めてからようやく専門家集団が前に出て対処し始めたのはいいが、其の時提示された戦略は、現時点では大規模な感染拡大に対処しうるだけの医療制度も検査体制も整ってはおらぬから、まずは検査数を絞ってクラスター潰しに専念する事で感染防御する、しかしクラスター対策は飽くまでも時間稼ぎであって、其れによって感染者の増加曲線をなだらかにして余裕を作る間に、検査体制と医療制度を拡充する、という構えだったはずだ。其の時点では医療資源も検査体制も整ってはおらぬから致し方ない戦略だと、此れもまた自分は納得していた。確かに此の時点では、軽症者や無症状者の感染力は軽視されていた事も、此の戦略の正しさを後押ししていただろう。しかしその後、欧州の感染爆発を見てフェーズは変わったはずだ。二月下旬か三月入ってからだったか。一方で片っ端から検査する事で無症状者も軽症者も含めて片っ端から隔離する事でコロナの終息が見えてきた韓国の事例も既に日本に突き付けられていた。だいたい、そうした韓国の事例を待つことなく、感染症対策の基本として、まずは徹底的に検査体制を拡充して片っ端から感染者を洗い出す、其のためには検査能力の増強は云うまでもなく、検査と診療を分ける、韓国のドライブスルー方式とまではいかなくても少なくても病院前にいわゆる発熱外来を設けてあやしい人は検査し、とにかく病院内に感染者を不意に入れない、そして軽症者はホテルや保養施設に片っ端から送り込んで隔離し、病院は重症者に専念する、と云うのが感染症対策の根本だったはずだ。其れはクラスター策を云い始めた頃にも既に提示されていた根本戦略であり、クラスター策は飽くまでも時間稼ぎの其の場しのぎと云う位置づけだったはずだ。事実、総理安倍も二月頃には検査の拡張を云っているし、そのために、いちいち保健所通していると埒が明かないから直接民間の検査機関に検体が行くようにするため、検査の保険適用が決まったという経緯があったはずである。
ところがどういうわけか一向に検査数が増えない。ついに欧州経由のウイルスが原因で東京やその他地方都市にまで感染が広がりだした三月になっても、そして四月になっても一向に検査数は増えないという体たらくである。これはどういうことなのか。そもそも二月にはメディアが検査数の少なさを指摘し、其の解決策としては民間の検査会社のキャパシティが十分空いているから其れを使えばいいと云っていたし、民間の検査会社を使えば何とかなるのは政府も分かっているはずだし、其れを見越しての保険適用だったはずだ。それが、その後二か月たっても一向に検査数はたいして増えない。原因が検査機器の数なのか、試薬不足なのか、人手不足なのか、スペースなのかと云うとそうでもなく、4月になってもどうも民間に検査が回っていない、そして十分キャパのある民間検査会社は、なかなか検査が回ってこないのを今や遅しとずっと待ちあぐねているという。つまり検査数がいまいち増えないのは単純な体制不備のせいであり、明らかに政治の責任であろう。
どうも専門家の中枢には、クラスター対策だけやってればなんとかなる、むしろ検査数を抑えている事が、そこそこ感染者を抑え込めている勝因だと思っていた輩がいたらしいが、とっくにそんな認識が通用しないのは明らかで、にも関わらず検査の拡充の絶対的必要性を云う専門家集団が政府側で見えてこないのは何なのか。検査しないことが日本では例外的に感染者の抑制の要因だなどと云う幻想に縋りつく暗愚ばかりか、其の愚劣な思いつきに未だに執着して明確な方針転換を打ち出せば自分の専門家としての愚劣を認めるから曖昧なままにする保身に徹しているのか。そんなことで国民の命が犠牲になっているのか。其のあたりは憶測を出ないが、はっきりしているのは厚労省の無能ぶりだろう。数か月も前から、民間に検査を回せば総理安倍が云う以上の検査数は確保できる事は分かっているのに、そして其の事が何よりも防疫の基本であるのに、肝心かなめな処をいまだに疎かにしているのは、明らかに悪意を持ってわざと検査しないようにしているとしか思えない。現場がどうも上層部の意図どおりに動いていないのを知ったならば直接出向いて原因を穿り出して何とか解決に結びつけようとするのが本道だろうに、現場を知らぬ通知だけだして仕事した気になっているのか何なのか。まったくよく分からない。(続く)

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