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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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秋深し…

カショギ氏暗殺…国家が国家権力によって非合法な事を下層部員に命令⇒事が露見⇒命令した国家中枢部は知らぬ存ぜぬ⇒最終的には実行部隊が忖度して勝手にやった事にして全ての責任を押し付けて事態の収束を図るthe理不尽…既に実行部隊の中には謎の事故死を遂げた者もいるらしく…フェイクニュースか否かも取り沙汰されているが既にカショギ氏の弟夫婦も武装集団によって殺されたとの由…しかしこうした経緯は、独裁国家サウジ特有のものでもなく、安部-森友問題と同じ構図である事は云うまでも無く…最早個別の事象にいちいち構っているほど暇ではないが…全体主義傾向を意味する自己相似形の事象は次々と連鎖するが、そんな退屈な中でも時に事象のバリエーションの画期となるような特徴ある事象は其れなりに散見され…それとても自己相似形である事は云うまでも無いのだが、連続的に段階的に促進される全体主義においては、其れなりに加速を早める事象と云うのは微細ながらも勃発する…そうした意味で近年特筆すべきは、「弱者の理屈に組しない事がかっこいい」とされる言説の蔓延であって…私の初見では女装家ミッツ・マングローブが自身の成功の要因としてそんな言説を公言していたと思われるが…いずれにせよ全体主義と相似形である結論は云うまでも無いのだが、少し突き詰めてしまえば論理性が破綻している事が愚かしくも明白な保守系の言説にしては多少なりとも捻りのある特徴を開陳しているから、分析する価値はあるのだろう…とは云うものの、どうせ結論は分かっているのだからいちいち証明する気にもなれず…そんな事よりもCSに対する巨人のやる気の無さ…崖っぷちの第三戦、菅野を持ってきて当然の処を、一応データ上は相性がいいと云う云い訳は出来る別の投手を持って来てのあの不貞腐れたような不甲斐なさは…ヨスノブ退任後の次期組閣にしか興味ない内輪のチーム事情を優先するあまり、CSに対するやる気の無さはCSを馬鹿にしきっている、畢竟プロ野球を舐め腐っている事の証であって…そうした事に無自覚だからああいうみっともない戦いしかできないのだと云う、フロントも含めたチームに蔓延る腐敗に全く気が付いていないし気が付いていても金が全てとビジネスライクに割り切っている貧相な傲慢さの中の何処に、「チャレンジャー」(ヨスノブの言)としての謙虚な自覚があるのか…丸の移籍を見込んでの原再任と云う政治の暗躍さえもまことしやかにささやかれるからこそ、なお一層、白ける…政治の臭いしかしない巨人を三タテに下したのは小気味よく、第二戦の一点ビハインド時、新井が同点タイムリー撃った時は遠くの球場からどよめく大歓声で窓ガラスがびりびりしたよ…下剋上を果たしたソフトバンクからは金の臭いがプンプンしてて…金色の鎖を首にじゃらつかせて、試合後は焼肉食って酒飲んで煙草吸って⇒夜の街でチャンネーはべらかしている様子がありありと見えるギラついた輩は…敵として申し分ない相手である。愛媛の地域アイドルや関西のIT企業でのパワハラ自殺もまた政権安部と相似形であり、資本家の、従業員を家畜扱いして憚らぬ極めて原始的な横暴もまた偽悪的に開き直って勃発している…KYBのダンパーの製品データ改竄は、検査人員不足とか納期至上主義、行きすぎた効率至上主義のせいだとか云われており、規格値から40%以上も外れてもOKを出していた呆れるような事も云われているが、其れ以前に、製造した製品の7割が規格外れだったと云われている事がもし本当ならば、其れは、要求性能を満たす物を作れているとは云えないし、「物を作る気が全く無い」事の顕れである…7割も不良品を作っているという事は統計学上、工業製品としては、最早、「物を作っている」、とすら云えない状況なのである…ちなみに、七割が良品で3割が不良品だったとしても、製造業としては、終わっているとしか云えないのである…通常、工業製品と云うのはppmオーダーで不良を管理するもので…つまり、100万個に一個出る不良を如何に潰すかが問われるものなのである…こうした大掛かりな設備はそういうレベルで考えるのはそぐわない業種なのかもしれないが…規格が厳しすぎるのかと思いきや、詳細は分からないが基準値の±15%は許容範囲だと云うから、はっきり云ってゆるゆるの規格である…其れさえも守れないような製造工程であるならば、此れも最早、製造工程などと云われる資格は全く無いガラクタである…製造業者としての根本が崩壊している、文字通り致命的な露顕としか云いようがない…検査や効率云々などと云った表層的な云い訳が通用するようなレベルではない、救いようがない詐欺集団であるとの誹りは免れまい…そんなのが此の国の建物の基礎部分を担っていたのかと慨嘆し、途方に暮れるしかなく…国際、国内政治のみならず、社会の根幹を為す製品さえも其の根本が例外なく崩壊していく過程が、もう、止まらないのか…。

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南国茶会記

此の期に及んでネットの調子が悪い…もの凄く遅いスピードでしか文字入力できない…よって、細かい事情は書けない…

日時:2018年9月17日 午前9時頃か バイキング朝食後
場所:宮崎県 青島ANAホリデイイン 10畳和室オーシャンビュウ

床:前日、青島の砂浜で拾った椰子の実
菓子:和三盆 金平糖
菓子器:前日、青島の砂浜で拾った朝鮮蛤の貝殻
茶:宇治
茶入:アルミ缶
仕覆:手榴弾型
茶筅:大和
茶碗:黄瀬戸平茶碗 銘 誰ソ彼
茶杓:前日、青島の砂浜で拾った椰子の枝 亭主手ずから削る

此度の旅は観光と親睦メインで、茶会は、可能ならやる、と云う、消極的なスタンス…よって、道具の持参も最小限に抑え、ナイフと抹茶と茶筅のみを持ち込むくらい…茶碗は、現地に住まう御客に、かつて結婚祝いで小生が贈った黄瀬戸を借りる仕儀に…ホテルの部屋なので、湯は電気ポットで調達…菓子も、御客からの土産を其の場で開封して振る舞う…前日の夕刻、日没ぎりぎりまで楽しもうとするサーファーらも三々五々浜に引き上げ始めた夕暮れ時の青島の砂浜を皆で宝探し…各自の目に適った珍妙な海からの贈り物をたんまりと拾得…前日、夕刻まで存分に遊び尽くし、各人疲労も溜まっていた様子なので、小生のみが明朝の茶会のために砂浜へ道具探しに繰り出す予定だったのが、結局皆もつられて砂浜探索に行く事に…思いの外夢中になり、部屋に戻って、それらの、波による洗われ方が尋常でない奇怪な貝殻や得体のしれぬ珍品たちを合計すると結構な量に…真水で洗う必要があるので、部屋に備え付けのプラスチックの茶櫃に全て放り込んでいっぺんに水洗いして、乾燥…小生は椰子の枝を拾い、持参したナイフで、茶会の時に、皆の前で茶杓として削ると云う趣向を披露…ささくれ立った先端を整えるくらいに削る…茶会が終わると、一ヶ所に並べた50ぐらいの貝や珍品たちを、各人で手に取りながら此れは何なのかとワイワイ話題に事欠かずに思い思いに愉快な物たちを引き取る、風雅な一時…床に飾った椰子の実は、其の後、青島神社参拝の折に、そっと奉納。

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南国茶会記は次に

台風が過ぎた朝、窓を開けると、金木犀の香りが特濃な生温かい空気が入って来て…今、此の時代の日本に生きている価値があるのはタモリと同時代に生きているからだと云えるのだろう…フリーになった有働氏との対談を少し視聴して、かねてより痛感している事をふと思い出した。…個別の事象について云いたい事は山ほどあるけれども忙しくて吐き出せないうちにどんどん人の口を塞ぐように個別の事象が畳みかけられ…全ての、世上を賑わす個別の事象は全て政権の実像と相似形であるし、個別の事象にいちいち噛み付いた場合の其の内容は自動的に論理的に政権安部の実像に対する糾弾と云う相似形に陥る飽き飽きした状況なれども、其れに倦んで、口を噤むようになると其れこそ政権安部の思うつぼで、彼らが調子に乗るだけなので、やはり個別の事象についても真摯に突っ込みを入れなければならないと思いつつも…茶会記は記録しないとまずいので、今宵は御預け…其れにしても先の沖縄県知事選…口に札束突っ込んでやれば物言えないだろ、的ないつもの自民党の戦略が裏目に出たのはよかったが、此れは基地問題を切実に抱える沖縄ならではの現象であるから、野党連合も迂闊に己の成果とすべきではない…官房長官ガース―が、沖縄知事選の応援で形振り構わず携帯料金値下げを約束する様はさすがに失笑を免れなかった…逆に云えば、沖縄知事選でさえも野党が負けたら、其れこそ此の国のリベラル勢力の決定的敗退を意味した処だったのだから、ぬか喜びなど許される場合ではなかったのである…自民党の本音のスポークスマン議員杉田水脈は生産性と云う概念でLGBTをあげつらうが…ムッソリーニが生産性と云う概念で国民の差別化を図り(痩せた女性は生産性に乏しいと云う言いがかりによって新聞や雑誌の写真から痩せた女性が排除され太めの女性ばかりになった珍事)、ファッシに続いてナチスや軍国日本もまた生産性と云う概念で以て障害者等に対する同様の差別政策を執行していた事が記憶に新しい…要するに自民党は、ファシスト、ナチス、そして障害者連続殺傷事件の犯人と相似形である事が、言わずもがなに証明される。官公庁による障害者雇用水増し事件もまた此の事と相似形の傍証である。此の種の個別事象は昨今溢れかえりつつ(特に、政治と資本の舎弟であるスポーツ界で)、たとえ個別の事象では悪の中心が市民的良心によって叩かれる構図になって市民の表層的な憂さ晴らしにはお誂え向きであろうとも、肝心の政権安部中枢を批判する機会を煙に巻く役割を果たしているから、国民主権と基本的人権を否定するが故に国民への敵性が明らかな政権安部を守護している見え透いた茶番で埋め尽くされているから市民の根本的不安は払拭し得ない状況に加担する此の国のメディアの蒙昧…もういい加減に、個別の事象と云う餌に目移りするのは止めて、そうした事象を目くらまし的に撒き散らす権力中枢を真っ向から批判するまっとうな言論へとシフトすべきだろう…。茶会記を書こうと思ったらつい時局について費やしてしまったので、今宵はこの辺で。

空蝉の道に散りたる野分哉

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黄昏…

閉めたカーテンから漏れる光の異変に気が付いて開けると、家中の窓と云う窓が真っ黄色に輝く…幾分弱まった感があるもののまだ残滓がうろついている台風の風をなるべく入れぬよう恐る恐る窓を開けるとまさに黄昏、のしのしと行軍する灰色の雲の峰の切れ目が、粉っぽく不透明に真っ黄色に染まった空が輝く…そして視点を彼方に転ずれば茫洋とした虹がかかる、異様な風景に出くわす…否が応にも、宮崎で再会した、黄瀬戸茶碗「誰ソ彼」を想起させる…其れも束の間、直ちに赤黒い夕焼けに変わったかと思うともう真っ暗…
高飛車で、権柄づくで、傲慢で横着な、人の財布に無断で手を突っ込んで勝手に札束奪うような真似しても一向に悪びれる様子の無くさも正当な行為であるかのような態度を一方的に振りかざす通信会社との交渉も一段落し…思えば過去、ADSL通信を一方的に停止させられ紹介されたワイファイは、気が狂いそうなほど接続環境が悪く、無茶苦茶不便な生活を強いられていたのが…時を経てようやく此の辺りでも光通信が可能になったので光ファイバーの開通工事へ踏切り、将来のスマホ移行にも備える仕儀となったものの…工事のために通信会社が斡旋して家に来た業者とは、やるんかごらぁ的な一触即発な険悪な事態に陥ると云う顛末ももうどうでもよくなるほど、通信会社本体とのいざこざに疲弊し切っている…取り敢えずネットは繋がるようにはなった。
先週、病を得たのもあって、だいぶやるべき事が遅れる…九月中に終わる予定だったのが、あと少しで、基礎研究の、ひとまずのまとめが終わるくらい、あと少し残っている…参考にならないかと、訳も分からず数学雑誌を眺める…ガロア拡大について、おぼろげながらに理解の輪郭ができそうな…書く時間も無く、今日はこの辺で。

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プロバイダ変更…

今週、インターネットのプロバイダを変更するので、所定の更新日に更新されなかった場合は、その種のトラブルがあったためとご了承くださいませ。

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後日談…

先週…何から何まで大成功を収めた宮崎旅行であったが…此れから書く事は、其の大成功を些かも損なうものではないにしても…予め斯様に釘を刺さねばならぬのは多少なりともネガティブな事柄故であって…本来ならば抱腹絶倒の愉快な旅の顛末を、行く先行く先が重量級の意味を伴って楽しませてくれた風景との出会いや交流の充実を語るべきだが、今、其の充実を再現する体力に自信が無いのも、後日談の内容に原因があって…一悶着ありながら結果オーライで無事帰宅した夜…あっと思って、熱を出す予感が確信に変わったのだが…翌朝、38℃の発熱で激しい倦怠感に襲われ、体の節々が痛み、全身の皮膚が干乾びたイグアナのように、触る布地に硬直した違和感を過敏に齎し…近所の病院に行く…病院に行くと熱が下がると云うパターンは其れは其れで悔しいものだが今回は病院で測定してもきっちり38℃をキープし、ある意味意気揚々と診察を待つ…待つが…なかなか自分の番が回って来ない…脂汗流しながらガタガタ震えている患者が居ると云うのに、何処が病なのか理解しかねる老人たちの談笑の中、結局1時間半ほど待たされる…ようやく呼ばれると…最近、季節外れのインフルエンザが流行っているらしく、途端に慌てて別室に隔離され、鼻腔の粘膜まで糞長い綿棒みたいなものを突っ込まれて検査されるが結果は陰性…医師から一通り診察を受ける…熱はあるが、咳や喉の痛み、腫れは無く、顎の下をぐいぐい触られてリンパ腺を確認されたがあまり痛くない小生…うーん、いまいちフォーカス出来ないけど、取り敢えず点滴、そのついでに採尿、採血して検査、と云う事になり、其のまま、抗生物質を溶かした溶液を点滴され、解熱剤と抗生剤を処方される…風邪ではないのなら小生としては思い当たる節があり…件の宮崎旅行で食した、鶏肉の刺身か、鳥のレバ刺し風のものである…地鶏の炭火焼きやチキン南蛮ばかりでもあれなので刺身三種盛でも頼むかと云う事で注文すると魚ではなく鳥の刺身がやってきたのは驚愕を禁じ得なかったが、鶏肉の刺身を同じく食した細君は何ともないので此れは原因ではないとすると、もう一つのレバ刺し風のものが怪しいのだろう…酔いが回って中身の詳細を把握していなかったが何やら烏賊の塩辛のような形状の臓物系にごま油をまぶした小鉢があって、小生はついついそれを他の人よりも多めに食してしまったのである…何だかしゃきしゃきしておいしかったから…そして、点滴後に帰宅すると、今度は滝のような下痢に襲われ…次の日の朝も熱は下がらず38℃あって床を這うような体調なので、今度は朝一で病院に行く…血液検査の結果、白血球が基準値より倍増し、リンパ球が壊滅的に激減している…素人目にも、細菌との激闘を示唆しており…明らかに何らかの細菌による感染症ですね、と云う事で結論が付き、また抗生剤の点滴を投与される…下痢の事も伝えると整腸剤を処方され、ふらふらしながら帰宅すると…ようやく熱は下がり始めるが…規則正しい下痢が続き…食事をすると、其の前の食事の分が下痢となってきっちり出る、一日3~4回の下痢に気力体力が消耗…消化器官がトヨタ看板方式になったと云うべきか、在庫を作らない仕組み…徐々に熱が下がりながら平熱に戻る過程と下痢の回数が減る過程を経て現在、ようやく下痢が収まったが体力は病み上がりの状況で些か疲れ易くはなっているが…昔ながらの青島土産なのだろう、緑色のガラスの瓢箪を除くと古いフィルムの青島の写真が見える、思わず泣けるキーホルダーを覗きこみながら…青島の砂浜から持ち帰った椰子の枝や貝殻を並べつつ…まあしかし、旅行中に発熱しなかったのは不幸中の幸いだし、幸福と不幸の保存則があるならば、此度の宮崎旅行での大成功の代償が此の程度のネガティブで収まったのならば寧ろ得した気分、御の字であろうと思う次第である。八回表、一対一の同点、熱投の大瀬良127球…

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今週休載

ゆえあって休載…次は9月23日です。

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頭痛…

低気圧が襲来すると頭痛がひどくなり…首筋や歯茎、肩凝りなども連動して痛み出す始末…無花果の整腸作用がすごくて、たいして運動していないのに快調この上ないのは結構な事だが…新井が引退表明した途端まさかの五連敗か…マジック20を切った正念場、補助エンジン点火よろしく新井の引退と云う物語を投入して更なる優勝への加速(新井グッズ売り上げなどの営業面も含めて)を狙った経営陣のあざとさが祟って、其の思惑は見事にこけたのか…丸、鈴木をはじめ打撃陣はそこそこ頑張ってるのに投手陣がピリッとせずだらしない…其れにしても新井の、宮崎キャンプでの坂道ダッシュや、オフの護摩壇修行が、もう見られないのか…半袖だと寒いし長袖にすると暑すぎるし、季節の変化に体調がついていけてない…葛根湯飲んで寝る。

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演習問題…そして芙蓉の花

ままならぬ激しいイラつきが嵩じ…久しぶりに演習問題でも解こうとしたけれども気分が乗らない季節の変わり目…さくらももこさんの訃報を受け、本棚の隅にあった漫画をこっそり読んでみる…こっそり、と云うのは、細君がさくらももこ先生にコンプレックスを抱いているから、家ではちびまる子ちゃんを視聴する事が憚られる状況を踏まえての事であり…細君の感性や人生における有り様はさくらももこさんに似ている事を自分でもよく気付いているから同族嫌悪と云うものなのか其れを他人から指摘されると激しい拒否反応を示しながらリボン系のギャグ漫画では孤高だった岡田あーみんの「お父さんは心配性」を躍起になって推すと云う事があって、致し方なくちびまる子ちゃんと疎遠にはなっていたものの小生自身はそうしたコンプレックスとは無縁であるから連載開始から割と楽しんでいたから(近所の友人の姉貴が購買するりぼんの盗み読み)、此度の訃報には仰天を禁じ得ず…あんな能天気な漫画を描いているからてっきり長生きするもんだと根拠も無く思い込んでいた処へ、容赦ない死が訪れたものだから…命の成り行きと云うのは分からぬものである…そして、内心ではさくらももこさんと人間性が類似していると自負している細君も今回の事で自分も早死にするのでは、と云う恐慌に襲われて心を乱している様子…時の薬が効くのを待つしかないのだろう…ちびまる子ちゃんは其の前身である「うちは貧乏」のハードコア路線は直接的過ぎてキツすぎて笑えなかったし、そして後年になると安易なヒューマニズムものが幅を効かせて些か鼻白むものがあったが…高校時代のエッセイ漫画を読むと、暢気でかわいい女子的世界にヌッと亀裂を覗かせる男子の実存とも云うべき男子のイモぶり、ゴリラぶりが相変わらず活写されて秀逸であったが、其の中での一節に「ふようの花を見るとなんでだろ、泣きたいみたいな切ない気分になる、小さい頃から…」とあって、己が八月に亡くなるのを幼い頃から予感していたような感じに、遣る瀬無い因果を思った。少女マンガにしろNHKの朝ドラにしろ人畜無害な男にしか生存権を認められていない様子で要はファッショなのだが、さくらももこ先生は基本的には、人畜無害では有りえない、其のありのままの顔が馬鹿馬鹿しい程気持ちが悪い男子の実存と対峙して描き続ける事で如何ともし難いおかしみを滲ませる事に成功し、通例の少女漫画界とは一線を画する表現者としての誠実さであった。後年になると人畜無害な、女子的に望ましい男子を登場させるヒューマニズムで誤魔化す事が多かったのが珠に疵であったが…。親友のたまちゃんよりも先に亡くなってしまったのかな…御冥福をお祈りします…。

世情をにぎわす個別の事件についても云いたい事は山ほどあるが煎じ詰めると全て同じ性質の事件に思えてならず…恐らく九月中には此の世界の出来事を全て説明する理論が完成し、十月中には推敲が済むはずだから、其の理論を以て個別の事件を演習問題として解くだけだから今日は演習問題はしない…其れはそうと、災害時でも東京五輪でも矢鱈とボランティア頼みで、戦時下での自発性の強制を相変わらず繰り返しているようだが…自覚的なスーパーボランティアは兎も角として、殆ど学徒動員の態で学生にボランティア勧誘するのは如何なものか…ボランティアと云えば聞こえはよいが態のいいタダ働きなのだから…危険が伴う人命救助のみならず、浸水家屋の泥出しでも避難所の運営でも五輪の下働きや警備でも、どうして自衛隊にやらせないのか。有事ならしょうがないが、有事ではないのだからこうした突発的な国家的体力仕事は全て自衛隊を動員すればいいと思う。動員しようがしまいが彼らには税金で給与は払われているのだし、五輪で人手が足りないならば皇居にたったの二週間、二個師団ほどテント設営させて五輪の手伝いをすればよいではないか。

其れにしても…意識の高いセレクトショップにいいツラ構えのこけしがあって、思わず手が伸びそうになったのを我慢するのがやっとであった…こけしはまずい…一個入手してしまうと多分芋づる式にどんどん増やしてしまう…ただ増えるのならば、飽きたら処分すればいいだけの話だが、曲がりなりにも人の顔がついているものは呪われそうでおいそれとゴミとして捨てられず、特別な供養などを要するから、荷が重いのは確かなのだ…しかし、あのこけしのツラ構えと来たら…其れに、蛸を被ったこけしとか…創意で小生の気を引いてくる事甚だし…こけしだけは、集める訳にはいかないのである…。

最近、大阪で乱立しつつある南インド系のスパイスカレーのムーブメントを早速大手食品会社が嗅ぎ付け、レトルトに仕立てたものを食す…小麦粉と油まみれの従来のカレーとは隔絶して、スパイスの組み立てと具材との関係のみを真摯に考察した此の種のカレーは実に後味爽やかで、胃にもたれず、すっきり爽快である…

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所用にて

今週休載します。次回は九月二日です。それにしても、極端な豪雨、台風頻発の此の御時勢に対して、いまだに「異常気象」と云う文言を繰り返す輩がメディアに散見されるが…これらの気象現象は国際機関が警鐘を鳴らしている地球温暖化のシナリオ通りに起こっているのだから、最早異常でも何でもないだろうに、何を寝ぼけた事を云ってるのか。偶発的で一過性の異常気象などとは訳が違う、原因と結果も分かっている事なんだから、人間が引き起こしている現象と云う事を隠蔽するが如き異常気象呼ばわりはいい加減止めるべきだ。

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