ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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南国茶会記は次に
台風が過ぎた朝、窓を開けると、金木犀の香りが特濃な生温かい空気が入って来て…今、此の時代の日本に生きている価値があるのはタモリと同時代に生きているからだと云えるのだろう…フリーになった有働氏との対談を少し視聴して、かねてより痛感している事をふと思い出した。…個別の事象について云いたい事は山ほどあるけれども忙しくて吐き出せないうちにどんどん人の口を塞ぐように個別の事象が畳みかけられ…全ての、世上を賑わす個別の事象は全て政権の実像と相似形であるし、個別の事象にいちいち噛み付いた場合の其の内容は自動的に論理的に政権安部の実像に対する糾弾と云う相似形に陥る飽き飽きした状況なれども、其れに倦んで、口を噤むようになると其れこそ政権安部の思うつぼで、彼らが調子に乗るだけなので、やはり個別の事象についても真摯に突っ込みを入れなければならないと思いつつも…茶会記は記録しないとまずいので、今宵は御預け…其れにしても先の沖縄県知事選…口に札束突っ込んでやれば物言えないだろ、的ないつもの自民党の戦略が裏目に出たのはよかったが、此れは基地問題を切実に抱える沖縄ならではの現象であるから、野党連合も迂闊に己の成果とすべきではない…官房長官ガース―が、沖縄知事選の応援で形振り構わず携帯料金値下げを約束する様はさすがに失笑を免れなかった…逆に云えば、沖縄知事選でさえも野党が負けたら、其れこそ此の国のリベラル勢力の決定的敗退を意味した処だったのだから、ぬか喜びなど許される場合ではなかったのである…自民党の本音のスポークスマン議員杉田水脈は生産性と云う概念でLGBTをあげつらうが…ムッソリーニが生産性と云う概念で国民の差別化を図り(痩せた女性は生産性に乏しいと云う言いがかりによって新聞や雑誌の写真から痩せた女性が排除され太めの女性ばかりになった珍事)、ファッシに続いてナチスや軍国日本もまた生産性と云う概念で以て障害者等に対する同様の差別政策を執行していた事が記憶に新しい…要するに自民党は、ファシスト、ナチス、そして障害者連続殺傷事件の犯人と相似形である事が、言わずもがなに証明される。官公庁による障害者雇用水増し事件もまた此の事と相似形の傍証である。此の種の個別事象は昨今溢れかえりつつ(特に、政治と資本の舎弟であるスポーツ界で)、たとえ個別の事象では悪の中心が市民的良心によって叩かれる構図になって市民の表層的な憂さ晴らしにはお誂え向きであろうとも、肝心の政権安部中枢を批判する機会を煙に巻く役割を果たしているから、国民主権と基本的人権を否定するが故に国民への敵性が明らかな政権安部を守護している見え透いた茶番で埋め尽くされているから市民の根本的不安は払拭し得ない状況に加担する此の国のメディアの蒙昧…もういい加減に、個別の事象と云う餌に目移りするのは止めて、そうした事象を目くらまし的に撒き散らす権力中枢を真っ向から批判するまっとうな言論へとシフトすべきだろう…。茶会記を書こうと思ったらつい時局について費やしてしまったので、今宵はこの辺で。
空蝉の道に散りたる野分哉
空蝉の道に散りたる野分哉
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