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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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改善する日…

隣人のベランダに設置してある室外機の騒音被害…以前から我々を苦しめてきたが此の猛暑、ますますエアコンの能力の最大出力が求められる状況の中、最早看過できぬほどひどくなる有り様…隣人とは交流がないため疑心暗鬼が生じ、一方的に不信感を募らせていたが…他人の財産の状況に口を出す事に躊躇してられぬほど、最早対処せぬ訳にはいかない、一晩中騒音のせいで眠れぬ日もあったので最早交渉あるのみ、と云う事になった。事前に準備を入念に整えた。仕切り板越しに隣のベランダを除いて問題の室外機の様子をじっくり観察し、騒音の原因を探るに…基本的には耐用年数を超えたがための老朽化であちこちにガタが来てスムーズな回転が出来ていないのが根本原因であるのは間違いないく、更に永年掃除されていないので詰まった埃のせいでモーターなどに負荷がかかり故障を助長していると見受けられる…しかし問題は其れだけでなく…どうも隣人は、引っ越してこの方、恐らく十年くらい、一度もベランダに出たことが無い、と云う現実を物語るベランダの惨状であり…ベランダ全体がゴミ捨て場と化して家電や家具の巨大な段ボールが足の踏み場もないほど放置されていて手すりの高さまで段ボールで溢れかえっている…尚且つ、あろう事か熱風を排出する室外機の真ん前に灯油のポリタンクが置いてあり、其れだけでなく室外機の周囲は風雨で腐りきって退色し果てた段ボールやら枯れた植木鉢で埋め尽くされて隙間なしと云う状況で…此の状況については数年前から当方は熟知していたが…改めて視認すると常軌を逸している…そうしたキツイ状況が室外機を苦しめているのは想像に難くない…そんなゴミの隙間から室外機を注意深く観察すると…どうも、室外機をコンクリートブロックに乗せているだけで、きちんとした固定具にネジ止めしていないのも原因だろうと目算を付ける…目視で観察する限りではそんなに大きな音が出ている印象でないのに、ウチの中では矢鱈とうるさく響いているのは、コンクリートブロックが騒音をアパートの構造躯体に伝導、増幅させているに違いない、と…対策するには室外機本体とブロックの間に防振ゴムを設置する事が考えられるが…ゴミ屋敷の主と見られる隣人に任せても埒が明かぬだろうと予測して、此方で防振ゴムを購入して所定の大きさに裁断し、準備しておく…そして、先方に任せてもいつになるか分からないから、此方で隣のベランダに入って設置作業する方法を模索…仕切り板の横の手すりをとび職まがいにして伝って抜けて隣に入るしかないので其のシミュレーションに余念なく…脚立を設置し、命綱の片方を、物干し竿をかけるフックにかけ、もう片方を小生の腰のベルトに装着する算段…其のためにロープも自腹で買い、三メートルに切っておいて、両端をもやい結びで輪っかにしておく…更に、此のベランダ、一度も人間が出てこないものだから、スズメバチの巣作り先遣隊が出城みたいなものを作りつつあるのも確認し…こうなったらしょうがないから蜂用の殺虫剤を隣のベランダに一斉放射して、20匹程度のスズメバチを蹴散らす…加えて、追加の殺虫剤も購入…こうした事前準備を済ませていざ交渉…室外機の音で隣人の在室を確認できるが、朝早く出て夜遅く帰る隣人…あまり失礼な時間に訪れてもいけないので機を待つこと数回…よっやく面会が叶うと…部屋は明らかにゴミ屋敷だが、とりあえず人間として最低限の交渉ができる、言葉が通じる人間である事が確認できた事だけでも安堵の収穫である…事情を説明し、此方で防振ゴムの設置と、室外機周辺の段ボールの除去等を申し出る…さすがに隣人も申し訳なく思ったのか、今から自分でするという事になったが、ベランダで待っていても一向に出てこない…しばらくすると、自分の部屋の窓から自分のベランダに出られない旨を申し出てくる…一度もベランダに出た事がない原因と結果の両方として、ガラス窓前に荷物やゴミが堆積していて、直ぐには出られない、と…此の事態も当然予測していたから、其れでは此方で対処すると云う流れにして、小生自ら、準備通り、隣のベランダに、住人の許可の上で侵入…足を滑らせて落ちると、下に車があるから死にはしないが骨折や後遺症は間違いないので、かねての算段どおり命綱をかけて予定通り侵入を果たすと…文字通り足の踏み場なくゴミの山…早速出迎えたスズメバチ5匹程度にダブルジェット殺虫剤を噴射して蹴散らす…エアコンの排水のせいで恒常的に腐り切ったり乾燥してボロボロだったりの有象無象のバサバサグチョクチョの段ボールをかき分けて、寄せて…何とか室外機周りにスペースを作り…面前のポリタンクを持った時、ゾッとした…中に液体が入っていたのだ…タプタプと…そして此の臭いは…明らかに灯油だ…熱風が当たり直射日光が当たり続ける室外機前に危険物が置いてあるのか…とても放置は出来ない、今でも自分のベランダにさえ到達できない隣人に此の事を伝えて処理させようとしても遅きに失して危険すぎるので、当方にて処分する決意を固めて回収する…首尾よく防振ゴムを設置して、自分のベランダに戻る事に成功…細君にベランダの惨状を写真で取ってもらい…事の次第を隣人に報告する…ポリタンクの灯油は此方で処理する旨も半ば強引に同意してもらい…段ボールにスズメバチが巣を作りつつあるので、早急にベランダを片づけた方がよいと進言しておく…騒音の方は…音の発生自体をなくした訳ではないから少しは聞こえるが受忍レベルに落ち着く…今までの、神経をイラつかせて痛めつけるゴガガガガガ…と云うような激しく耳障りな騒音レベルは半減した模様…防振ゴムの効果だろう…後日…灯油をガソリンスタンドに引き取ってもらうと…隣人が菓子折りを持って御礼に来た…ある程度の常識のある隣人で良かったが…それにしても段ボールで溢れかえったベランダで何かの拍子で灯油が発火して火事にならなくてよかったよ。ほんとに。実は、あそこにポリタンクが放置されているのは何年も前から知っていて、其の危険性も懸念していたが…仕切り板の隙間から棒で突いて中身の有無の確認を試みたが…周囲をがっちり段ボールで固められてビクともしなかったから、有無を確認できず…まあ、まさか灯油を入れたまま外に放置はしないだろうと希望的観測を抱いていたのであったが…現実はそんな楽観が許されるような甘さではないと改めて痛感させられたが…此度此の現実にきちんと対処出来て、一先ずよかったと思っている…ヤマシタのせいで断捨離。にはハマっている小生…自分の処はある程度は目途が付いたので、いっそのこと此の隣人の家を断捨離したい欲求にさえ駆られており…どうせ室内の電源周りは埃だらけのゴミだらけだろうからいつ火事になってもおかしくないのだろうし…どうせ室内のゴミの堆積のせいで容易にベランダに出られないだろうから自らベランダの段ボールを除去する事など容易には無理だろう…スズメバチが来ているのは確かなので、此れを理由に、また隣のベランダに入って、当方で処分したいと申し出たい欲求に駆られている…何よりあのまま放置しているとスズメバチが巨大な巣を作るのは必定、危険極まりないから。其れに乗じて防振ゴムを追加して更なる騒音低減を図りつつ、段ボールを此方で始末した代わりに、と云う訳ではないとしつつ、其れを取引材料にして、隣人にエアコンの買い替えを促したいと云う企みもある…。

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